ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領。和平交渉を巡り激しい口論となった=2025年2月(ロイター=共同)
 ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領。和平交渉を巡り激しい口論となった=2025年2月(ロイター=共同)
 ウクライナ・キーウで、汚職捜査機関の権限を弱体化する法改正に抗議する市民ら=2025年7月(共同)
 ウクライナ・キーウで記者会見するキリロ・ブダノフ氏=2025年2月(AP=共同)
 ウクライナのフェドロフ国防相(ウクライナ国防省提供・共同)

 イエルマークの後任となる大統領府長官選びは難航した。解任の翌日から、ゼレンスキーは候補と目された5人と相次いで面会。1週間後には、デジタル転換相だったミハイロ・フェドロフの起用が有力との観測が、大統領府を取材する記者の間で一気に広がった。

 だが、ゼレンスキーは最終盤でためらった。面会時にフェドロフが提示した大統領府の人事案や改革リストが「あまりに革新的で、政治停滞を招くと考えたようだ」(ウクライナ人記者)。

 白紙に戻った右腕選びで重視したのが、自身にとって想像以上の消耗戦となった対米交渉だった。昨年1月に米大統領に就任したトランプはロシア寄りで、翌2月のホワイトハウスでの首脳会談では、ゼレン...

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