iPS細胞の産学連携事業「T―CiRA」の成果発表イベントで握手する京都大の山中伸弥教授(左)と武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長CEO=3日、東京都内
 iPS細胞の産学連携事業「T―CiRA」の成果発表イベントで握手する京都大の山中伸弥教授(左)と武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長CEO=3日、東京都内
 「T―CiRA」10年の主な成果

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)の再生医療応用を目指した、京都大iPS細胞研究所と武田薬品工業の連携事業「T―CiRA(ティーサイラ)」が、3月末で10年間の期限を迎え終了する。武田が提供した研究費は産学連携としては最大規模の総額約200億円。実用化に至ったものはないが、糖尿病の治療で臨床試験(治験)が始まるなど一定の成果はあった。山中伸弥京都大教授は「10年という短い期間の中で、非常に順調に進んだ」と話した。

 連携事業は、山中氏が2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞したiPS細胞を、速やかに治療や創薬につなげることを目的に16年度から本格始動。神奈川県藤沢市の武田の研究施設を拠点とし、が...

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