日本経済を取り巻く環境
 日本経済を取り巻く環境
 円相場の推移を示すモニター。政府、日銀は4月30日に為替介入に踏み切り、一時1ドル=160円台から155円台まで急騰する場面があった=1日午後、東京・東新橋の外為どっとコム

 政府、日銀が大型連休の間隙を突く形で為替介入に踏み切った。円売りを仕掛けてもうけを狙う投機筋の疑心暗鬼を誘い、円相場は一転して5円近く急騰した。ただ最近の円安は中東情勢の悪化が要因として大きく、エネルギーを輸入に頼る日本は物価高が加速するとの懸念が強い。多額の資金を投じる「実弾」の効果には限界もある。

 ▽伏線

 「外出の時もスマホを離さずに」。4月30日午後5時過ぎ、片山さつき財務相は記者団に告げた。「断固たる措置を取る」といった口先介入の決まり文句から一歩踏み込み、為替介入を実行に移す時機が近いことを示唆した。30分後には、指揮を執る三村淳財務官が、被弾して損失を被りたくなければ市場から退出する...

残り1071文字(全文:1370文字)