東京電力柏崎刈羽原発に対し、事実上の運転禁止命令を出す方針を決め、記者会見で説明する更田豊志さん=2021年3月24日、東京都港区
 東京電力柏崎刈羽原発に対し、事実上の運転禁止命令を出す方針を決め、記者会見で説明する更田豊志さん=2021年3月24日、東京都港区
 東京電力福島第1原発3号機の溶融核燃料(デブリ)取り出し工法について説明する更田豊志さん=2025年7月29日、東京都港区
 米国で講演する更田豊志さん

 「安全の追求に終わりはない。慢心を戒める姿勢を保つ」。2017年9月、原子力規制委員会委員長に就任した更田豊志さんはこう語った。この基本姿勢のまま審査を続け、委員時代を含め合格を認めたのは計10原発17基。一方で、核物質防護上の不備が見つかった東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)に、事実上の運転禁止命令を出すなど妥協はなかった。

 5年後の22年の退任会見では「自分の信念、正義を貫くことができた。すがすがしい気持ちで退任する」と述べた。原発利用については「安全最優先や規制の独立性など厳格な条件が満たされている場合のみ可能」と考えている。

 その後、東電福島第1原発の廃炉を指導する原子力損害賠償・廃炉等支援...

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