指宿信・成城大教授
 指宿信・成城大教授

 有罪となった裁判のやり直しに関する刑事訴訟法の再審法部分について改正する政府案が15日、国会に提出された。これまで再審無罪判決が出る度に不備が指摘されてきた再審請求手続きだが、ようやくその改正に着手したことは意義深い。

 今回、政府案の提出が企図されたのは、2024年に再審法の改正を求める議員連盟がつくられ、議員自身の手で国会に法案を提出しようという動きが生まれたのに対し、法務省が先手を打って立法作業に着手したからにほかならない。

 法相から諮問を受けた法制審議会は10カ月余りかけて、(1)裁判所による検察手持ち証拠の提出命令の新設(2)証拠一覧表の提示命令の新設(3)再審請求人側の証拠閲覧・謄写の...

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