
自分の市民カードを見るドルジ・ノルブさん=3月、ブータン・ティンプー近郊(共同)
日本の記者は、取材で正確な数字を把握するよう教え込まれる。災害の死傷者数、事件現場までの距離、建物の高さ―。年齢も重要な情報で、取材先に生年月日を尋ねることも頻繁にある。
取材を担当するインドやネパールなど南アジアの国々は、おおらかな国民性のためか数字にあまり頓着しないようだ。同じ事故でもメディアによって報じる犠牲者数がばらばらということは珍しくない。
その中でもブータンは群を抜いていた。「ブータン人の大半は誕生日が1月1日なんですよ」。地元のガイド、ドルジ・ノルブさん(37)がいたずらっぽい笑みを浮かべながら教えてくれた。
ブータンでは身分証明書として「市民カード」が発行される。記載の個人情報の...
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