連載(経済)

連載[食を彩る 感染禍の挑戦]〈5〉農業法人 新潟ゆうき 余るコメ防災用に活路/地元で採用、輸出も視野
個包装パックに詰まった乾燥した硬い米粒。湯を注いで15分後、つやつや光るおにぎりが姿を現した。ふっくらとした米粒は、味や食感が炊きたてのようだ。 村上市の農業法人「新潟ゆうき」の佐藤正志社長(71)は、防災食に用いられる「アルファ米」に加工されるコメを作っている。アルファ米は一度炊いた白米を急速乾燥させ、水やお湯で戻すことができる保存食だ。主食用の需要が減る中で「技術の進歩により、食味も問題ない...