第9弾 新潟市

水の都 夏の姿

<3>海岸線からの夕日(西区)
あかね空と潮風を満喫

新潟日報 2022/08/18

 新潟市の各区が定めるイメージカラーで、西区は「サンセットオレンジ」としゃれている。由来となったのは、夕方、海岸で見ることができるとっておきの光景、日本海に沈む夕日だ。

 同区には「日本海夕日ライン」の愛称で親しまれる国道402号も走る。新型コロナウイルスの影響で3年連続中止となったが、日本海夕日コンサートは夏の風物詩に育った。

日本海に沈む夕日。空があかね色に染まった=新潟市西区
日本海に沈む夕日。空があかね色に染まった=新潟市西区

 感染禍ではあっても、あかね色に染まった空と水面(みなも)は心地よい潮風とも相まって、人々の体と心を癒やしてくれよう。

 気軽に楽しめるスポットとしては「なぎさのふれあい広場」(同区上新栄町)がある。駐車場があり青山海岸に直結する。市中心部から車で約20分。ドライブがてらに夕涼みに行くのにぴったりだ。

 日暮れが迫ると、海水浴客らが水平線を見つめる。

 海水浴はもちろん、マリンスポーツ振興や保安林活用などを通じ、西区の海岸を“遊び場”にしようと活動する「新潟西海岸リゾート計画協議会」の会長、原澤秀明さん(46)は「太平洋側では海に沈む夕日を見られない」と誇りを持ち、より親しめる場所へと育てていきたい考えだ。

〈メモ〉なぎさのふれあい広場には約260台分の駐車場がある。駐車場の開放は午後10時まで。冬季は土日祝日を除き閉鎖する。新潟市西区上新栄町5824。問い合わせは西区建設課、025-264-7661。