衆院選で自民党現職2人が公認を争う新潟2区を巡り、自民県連が公認候補を新潟2区支部長の細田健一氏(比例北陸信越)とし、現職の鷲尾英一郎氏は比例ブロックで処遇するよう党本部に上申する方向で最終調整することが6日、分かった。8日に開く県連の選挙対策委員会に、小野峯生幹事長が諮る。
2区では、鷲尾氏が2017年の前回選に野党系無所属で出馬して細田氏に勝利し、19年に自民入りした。一方、細田氏は比例復活し、自民の公認候補予定者とされる新潟2区支部長を務めてきた。県連は、2区支部長である細田氏を公認するのが筋だとし、これまでも党本部に訴えてきた。
小野幹事長は新潟日報社の取材に対し「鷲尾氏についてもこれまで、比例ブロックで処遇するという県連の意向を党本部に伝えてきた。8日の委員会に諮り、党本部に改めて上申したい」と話した。
党本部の甘利明幹事長は衆院選の公認争いが続く選挙区について、一本化を急ぐ考えを示している。5日の会見では「地元県連の声をよく聞いた上で、しっかりと勝ち抜ける候補を決める」と話していた。
2区では共産党新人の平あや子前新潟市議と、国民民主党新人の高倉栄前県議も出馬を表明している。