2022年3月、新潟県議会で「新潟県史」のある記述を巡って討論が交わされた。
「労務動員計画は、名称こそ『募集』『官あっせん』『徴用』と変化するものの、朝鮮人を強制的に連行した事実においては同質であった」
複数の県議がこの箇所を引用し、新潟県知事・花角英世に認識をただした。花角は「国と一緒に改めて調査をしている」と答弁。「負の歴史を含めた全体像が示されるべきではないか」との問いには「戦時中の歴史については、文化遺産の価値とは別のものとして議論すべきもの」と答えた。

旧相川町が1995年に発行した町史「佐渡相川の歴史 通史編近・現代」は、県史や新聞の投書を引用する形で「強制的に連行した」や「強...
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