
群馬との開幕戦で、プレーする選手たち=2月23日、前橋市の正田醤油スタジアム群馬
■愚直に見えて実は賢明な 「顔を出す」という表現がサッカーにはあります。ピッチの中で味方に見てもらえる場所に立つ、という意味ですね。 もう少し限定的に言うと、パスを引き出すことができるように、ボールを持っている選手の視野に入る、というアクションのことを指します。 顔を出せばパスコースが生まれるわけですから、判断面や技術的なミスがない限りは、原則的にボールは回っていきます。顔を出して顔を出して顔を出して、という、愚直に見えて実は賢明な繰り返しが、思い通りにパスをつなぐ源になるでしょう。 もちろん例外はあって、見えていなくても声や気配で感じ合ったり、自動化された動きに...
残り1598文字(全文:1898文字)