新型コロナウイルス感染症の影響で数年間、海外が遠かった。新潟から飛行機で2時間だった隣国・韓国は、ソウルへの直行便の運休が現在も続く。
その間も距離を越えて日本で広がりを見せたのが、K-POPやドラマなどの韓国製コンテンツ。家にこもりがちだった頃などに触れる機会が増えたという人も多いはずだ。
感染症の広がりに落ち着きが見えた今、新潟県から韓国・ソウルに「K-POP留学」している専門学校生がいると聞いた。彼女たちが韓国やK-POPに引かれる理由は何なのだろう。駐新潟韓国総領事館の協力で4月、BSN新潟放送とソウルを訪れ、距離や言葉の壁を越えて広がる「Kコンテンツ」に触れてきた。(デジタル・グラフィックスセンター 由井佳苗)=2回続きの2=
× ×
K-POPの世界を「体験」できる施設が2022年7月、韓国・ソウルの中心部にオープンしたと聞き、訪れた。韓国観光公社ソウルセンターの中にある観光広報館「HiKR GROUND(ハイカグラウンド)」だ。
施設のメインターゲットは、韓国で「MZ世代」と呼ばれる若い世代だ。2階の「K-POPグラウンド」では、K-POPのミュージックビデオの世界観を再現。バーチャル背景を選べるステージで好きな曲を流して動画や写真を撮れば、アイドル気分になれる。...
残り1434文字(全文:1984文字)