スマートフォンアプリ事業のフラー(新潟市中央区)は7月24日、東証グロース市場への上場に伴う募集株式発行と株式売り出しを中止すると発表した。25日に上場を予定していたが、延期する形となった。フラーは「情報管理に関して確認すべき事項が発生し、確認に時間を要する」としている。東証は24日、フラーの申し出に基づき新規上場の承認を取り消した。

 新規上場予定日の直前での中止の発表は異例。東証では、これまでも株式市場の動向や業績予想の変動の見込みなどにより上場を中止した例はあり、再申請や審査を経て上場を果たした企業は少なくないという。

 フラーは、状況を見極めた上で上場手続きの再開時期を判断するとしており...

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