思い出が詰まった「エブリバーガー」
思い出が詰まった「エブリバーガー」

 宝塚に入ったばかりの、まだ寮に住んでいた頃。ある日、新潟にいた時から大好きだったお菓子に遭遇しました。

 久しぶりの出会いに、懐かしさと嬉(うれ)しさで、全部買い占めたくなるほどの興奮でした。

 この大好きなお菓子と宝塚で出会った嬉しさに、その日は興奮冷めやらず、普段はそんなことをするタイプではないのに、お菓子を作っている会社に、このお菓子への思いと、出会った嬉しさを官製はがきに書いて投函(とうかん)しました。

 そんなこともすっかり忘れていたある日、お稽古から疲労困憊(こんぱい)で帰ってくると、寮に小包が届いていました。

 誰からだろう?と受け取ると、なんと私がはがきを出したあの会社からでした。中...

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