
新しい挑戦はいつもワクワクします
小さい頃は恥ずかしがりやでした。
人前で話すなんて絶対に嫌でした。
自分の気持ちを伝えるのが大の苦手で、言葉にする前に涙が出てきてしまい、自分でも嫌になるほどでした。
自分をコントロールするのが苦手で、恥ずかしがりやの私が唯一、感情を出すことが心地よかったのが踊りでした。
そこは言葉のいらない世界だったからです。
そこでは思う存分、自分が思っていること、感じていることを、より大きく表現することができました。
そんな私が宝塚に入って芝居をする。
台詞(せりふ)を言わなければならないという、最も恐れていたことが起きてしまいます。
お芝居で自分に台詞があるとわかった時には絶望しかありませんでした。...
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