せきや頭痛に長引く倦怠感…新型コロナウイルスの後遺症は「新たな国民病」　最大で患者500万人、専門医「支援態勢の整備が急務」

　新型コロナウイルス感染後に倦怠（けんたい）感や頭痛などが長引く、後遺症の深刻さを示す調査結果が相次いでいる。神奈川県の調査で感染者の４５％が後遺症に悩んだと回答し、別の研究では感染が持続すると心不全のリスクが高まる可能性も明らかになった。専門医は治療が必要な国内患者が最大５００万人に上る「新たな国民病」と指摘し、支援態勢の整備が急務だと訴える。

　東京都渋谷区のヒラハタクリニック院長、平畑光一医師の夜は長い。クリニックに足を運んだ患者の診察が午後９時ごろ終わると、オンラインでの診療が始まる。「寝たきりで自宅から出られない人や、地方で適切な診断を受けられなかった人も多い」。遅い日は午前３〜４時ま...