
坂口安吾の桐生市での晩年の活動が語られた講演=2月17日、新潟市秋葉区新津東町2
「堕落論」などで知られる新潟市出身の作家坂口安吾(1906〜55年)の命日の2月17日、坂口家の墓所のある同市秋葉区で「新津安吾忌」が行われた。墓参に先立ち、安吾終焉(しゅうえん)の地、群馬県桐生市の専門家が記念講演し作家の晩年の生活を語った。新潟市内外のファンら約50人が安吾の逸話を聞き、その人生に思いをはせた。
新潟市秋葉区大安寺地区は安吾の父の生誕地であり、地元の阿賀浦コミュニティ協議会が2023年に続き開催した。桐生市の新聞社、桐生タイムス社記者で安吾の足跡を追う蓑﨑(みのさき)昭子さんを講師に招いた。
講演では、52年に桐生市に引っ越した安吾の活動を写真などを交えて語った。移住のき...
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