
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)故・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が1954年、韓国で創設した宗教団体。日本では64年に宗教法人が設立され、2015年に「世界基督教統一神霊協会」(統一教会)から名称変更した。世界中から男女が集まる合同結婚式などが知られる。国内では霊感商法で高価なつぼを買わされたなど被害の訴えが相次ぎ、社会問題化。高額献金を巡る問題も指摘されている。への解散命令請求宗教法人法に基づき、特定の宗教法人に解散命令を出すよう裁判所に求める手続き。文部科学相や都道府県知事、検察官などが請求できる。宗教法人には、お布施などの収入が非課税になるといった税制上の優遇措置があるが、解散すると宗教法人格が失われ、措置が受けられなくなる。任意の宗教団体としての活動は続けることができる。の実質審理が2月22日、東京地裁で始まった。宗教行政所管庁トップとして請求を決定した盛山正仁文部科学相は、教団側から選挙支援を受けたとする疑惑が取り沙汰される。本人は真っ向否定するが、手続きに影響が及ぶのではないかとの懸念は拭えていない。非公開の審理はベールに包まれ、一定の情報開示を要望する声も上がる。
「審理に万全を期す。裁判所の手続きは...
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