藤井聡太さんが棋聖戦の対局で髙島屋を訪れた際に記帳した詰め将棋=新潟市西蒲区
藤井聡太さんが棋聖戦の対局で髙島屋を訪れた際に記帳した詰め将棋=新潟市西蒲区

 将棋の藤井聡太棋王=八冠=(21)に伊藤匠七段(21)が挑む第49期棋王戦コナミグループ杯(新潟日報社など主催、協賛社・大塚製薬)5番勝負第3局が3月3日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで指される。藤井棋王は新潟県で過去に3度対局しており、八冠達成以降では初めて。関係者の声を交え、新潟県での足跡を振り返る。

 藤井棋王が新潟県で初めて対局したのは2022年6月、新潟市西蒲区の旅館髙島屋で行われた棋聖戦5番勝負第2局。挑戦者の永瀬拓矢王座(当時)に勝ち、防衛の足がかりとなった。翌23年7月には、佐々木大地七段と棋聖戦第4局を指し、白星を挙げ、通算3勝1敗で防衛を果たした。

 女将の髙島基子さんによると、藤井棋王の印象は「真面目で気遣いができる人」。扇子にサインする際は指が赤くなるくらい力を入れて押印していた。七冠として臨んだ2023年は着物の着こなしも...

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