
千日手指し直し局に入り、熱気がさらに高まった大盤解説会=3月2日、新潟市中央区
3月2日の第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負(新潟日報社など主催、協賛社・大塚製薬)第3局は千日手になり、指し直し局を含め、藤井聡太棋王(22)と挑戦者の増田康宏八段(27)は計12時間の激闘を演じた。会場の新潟グランドホテル(新潟市中央区)では大盤解説会が開かれ、満員の約320人が「2局分」の熱戦に見入った。
好手の応酬が続いた指し直し局は藤井棋王が徐々に優勢になり、押し切った。対局中じっと盤面を見つめていた増田八段は投了前にふっと上を向いた。
対局後、藤井棋王は少しかすれた声で「本局を含めて中盤のねじり合いが多く、勉強になった」とシリーズを振り返った。3連勝で3連覇を果たしたが、「内...
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