
2024年に行われた第49期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第3局の様子。藤井聡太棋王(左)が伊藤匠七段を下してタイトル防衛に王手をかけた=24年3月
棋王戦は将棋のタイトル戦の一つです。そもそも「タイトル戦」とはなんでしょうか。棋士の肩書は「○○九段」のように段位で呼ぶのが通常です。しかし、タイトル保持者は「藤井聡太棋王」のように、タイトル名が肩書となります。つまり、タイトル名を肩書として名乗ることができる棋戦(大会)がタイトル戦なのです。
日本将棋連盟によると、プロの将棋の世界には八つのタイトル戦と七つの公式棋戦があります。棋王戦は1974年度に一般棋戦として創設され、75年度からタイトル戦となりました。今期で50期を迎えます。
タイトル戦は複数回にわたって対局する「番勝負」で勝者を決めます。7番勝負と5番勝負があり、...
残り809文字(全文:1100文字)