
完全週休2日制に移行した新潟スチールで働く社員=三条市猪子場新田
多くの企業が採用難に悩む中、ものづくりの盛んな新潟県三条市で人材確保のため、休日の拡大や残業時間の削減に取り組む動きが活発化している。同時に働きやすさを追求し、社員の定着率向上も目指す。
薄い鋼板を取引先の希望するサイズに加工する新潟スチール(三条市猪子場新田)。従業員39人のこの会社は今年1月、土日の完全週休2日制に移行した。
昨年までは地場の企業が休日設定の目安とする「産業カレンダー」に合わせて月1回程度、土曜の出勤日を設けていた。昨春、親会社の鉄鋼商社、JFE商事(東京)から着任した平野士郎社長(54)は、この習慣に面食らい、見直しへと動いた。「特に子育て世代にとって家族で過ごせる土曜...
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