パリ五輪出場を決めた水沼尚輝=東京アクアティクスセンター(長岡支社・新井田悠)
パリ五輪出場を決めた水沼尚輝=東京アクアティクスセンター(長岡支社・新井田悠)
男子100メートルバタフライ決勝 派遣標準記録を突破する51秒23で2位となり、パリ五輪出場を決めた水沼尚輝=東京アクアティクスセンター(長岡支社・新井田悠)
女子200メートル個人メドレー 優勝しパリ五輪切符を手にした大橋悠依(左)と2位の松本信歩=東京アクアティクスセンター

 競泳のパリ五輪代表選考会最終日は3月24日、東京都江東区の東京アクアティクスセンターで行われ、男子100メートルバタフライで水沼尚輝(27)=新潟医療福祉大職員=が派遣標準記録を突破する51秒23で2位に入り、2021年の東京五輪に続き2大会連続の五輪代表に決まった。新潟県関係選手がパリ五輪出場を決めたのは初めて。

 水沼は4位で50メートルを折り返すと、持ち味の後半の力強い泳ぎでパリ五輪への切符を手にした。「出場権を獲得するまで、山あり谷ありの水泳人生だった。パリ五輪では決勝の舞台に進出できる準備と覚悟を持って戦いたい」と語った。

 水沼は栃木県真岡市出身。作新学院高(栃木)から新潟医療福祉大に進学し、卒業後も医療福祉大に残って競技を続けてきた。2021年の東京五輪の100メートルバタフライは、準決勝で敗退。22年の世界選手権では銀メダルを獲得し、準決勝で50秒81の日本記録を樹立した。

 男子100メートルバタフライの1位は50秒96の松元克央(ミツウロコ)で、...

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