
リノベーションを終えた部屋で、堀内大祐社長(右)と学生の滞在拠点づくりについて語り合う中村大輔さん=加茂市駅前
新潟県加茂市のJR加茂駅前で、学生の活動拠点や空き家解消、商店街のにぎわい創出を図ろうと、新潟大学(新潟市西区)の学生が、学生向け滞在施設の開設準備を進めている。行政や地元企業の協力も得て、公営住宅の1室をリノベーション。まちなか活性化への地域課題解決に向け、4月のプレオープンを目指している。
発案したのは新潟大工学部建築学プログラム3年の中村大輔さん(21)。加茂市を舞台に、学生が自身の興味と地域課題を結びつけて研究、実践する授業「社会開放演習」の一環として取り組んできた。
アイデアのきっかけとなったのは、村上市高根集落でのフィールドワークだった。集落には宿泊施設があり、帰り時間を気にせず...
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