
株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表したスノーピークの本社=4月12日、三条市
アウトドア製品企画販売のスノーピーク1958年に金物問屋として創業した大手アウトドア用品メーカー。96年に創業家の山井太氏が社長に就任し、現社名に変更した。2020年に太氏の長女梨沙氏が社長に昇格したが、22年に辞任。太氏が会長と兼務し、同社の株式14・21%を保有している。国内直営店は23年12月末時点で35店舗、国内でキャンプ場など宿泊できる施設12カ所(フランチャイズ1カ所含む)を運営。米国や中国、韓国、台湾、英国に子会社を持つ。(新潟県三条市)は4月13日、経営陣による自社買収(MBO企業の経営陣による自社買収を意味する「Management Buyout(マネジメント・バイアウト)」の略語。経営陣が自社の株式を買い取り非上場企業にすることで、敵対的な買収を防げるほか、株価に左右されず自由度の高い経営ができる。一方で、株主からの監視機能がなくなり、経営が不透明になる懸念もある。)に向け、米投資ファンドのベインキャピタルの関連会社が実施した株式公開買い付け(TOB株式公開買い付けを意味する「Take Over Bid(テーク・オーバー・ビッド)」の略。ページ下部に詳しい用語解説あり。)が成立したと発表した。6月をめどに開く臨時株主総会を経て、東京証券取引所から上場廃止となる見通し。非上場化で海外展開の強化や事業構造の変革などを加速させる。創業家の山井太(とおる)氏(64)は引き続き社長を務める予定だ。
TOBは...
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