
地域一帯で進める液状化対策の難しさを語る千葉県浦安市の前市長、松崎秀樹さん=新潟市中央区礎町通3
2011年の東日本大震災で甚大な液状化被害を受けた千葉県浦安市で、当時の市長を務め、復興に取り組んだ松崎秀樹さん(74)の講演会が、新潟市中央区のクロスパルにいがたで開かれた。液状化対策は地域一帯で進めるのが効果的だが、「合意形成が本当に難しい」と強調した。
講演は新潟県内の建築業関係者らでつくる任意団体「住学(すがく)」が4月10日に主催した。能登半島地震では新潟県でも液状化被害が発生しており、地域一帯で液状化対策に挑戦した浦安市の取り組みを知るために企画した。
浦安市は市域の約75パーセントが埋め立て地で、その大半が液状化した。4000戸以上を対象に地盤改良を目指したが、実際に施工できた...
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