
灯籠を引っ張り、集落内を練り歩く子どもたち=4月13日、刈羽村滝谷
桜やユリなどで飾った灯籠(とうろう)が載った台車を子どもたちが引っ張って地区を練り歩く新潟県刈羽村滝谷地区の「ミニ灯籠」が、21年ぶりに行われた。少子化の影響で途絶えていたが、伝統を若い世代に引き継ごうと地元の有志が奮起。約20人の子どもが集まり久々に復活した。長らく見ることのできなかった光景が戻り、集落は活気に包まれた。
ミニ灯籠は滝谷に古くから伝わる「滝谷灯籠押し合い祭り」の中で行われてきた。だが、集落の子どもが減少し、2003年が最後の実施だった。大人が灯籠を担いでぶつかり合う、祭りのメインイベント「押し合い」も、灯籠の担ぎ手不足で19年を最後に行われていない。
祭りそのものの存続が危...
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