
弥彦山の山頂駅に立つ、弥彦観光索道新社長の赤塚宰さん。県内の周遊客を意識したもてなしに意欲を示す=弥彦村弥彦
新潟県弥彦村の弥彦山ロープウェイを運営する「弥彦観光索道(さくどう)」は、大株主の企業「聚楽(じゅらく)」(東京)のトップが兼務していた社長のポストに、39年ぶりに地元の人材を充てた。常駐にすることで経営判断を早め、新型ウイルス禍を経て回復基調にある乗車人数を伸ばす狙いだ。佐渡など他の観光地と併せて新潟県内を巡る来訪者を意識し、もてなしに磨きをかける。
新たな代表取締役社長に就任したのは、新潟放送の元常務取締役の赤塚宰(つかさ)さん(68)。社長だった加藤治さん=聚楽社長=は代表取締役会長に就いた。
弥彦観光索道は1957年の設立で、日帰り温泉施設「さくらの湯」(弥彦村麓)も運営する。初代社...
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