熊本県水俣市で開かれた、水俣病患者らでつくる団体と伊藤環境相の懇談=5月1日
熊本県水俣市で開かれた、水俣病患者らでつくる団体と伊藤環境相の懇談=5月1日

 水俣病熊本県水俣市のチッソ水俣工場から不知火海(八代海)に流された排水に、毒性の強いメチル水銀が含まれ、汚染された魚介類を食べた住民らに手足のしびれや感覚障害、視野狭窄(きょうさく)といった症状が相次いだ。1956年に公式に確認され、68年に国が公害と認定した。母親の胎内で影響を受けた胎児性患者もいる。根本的な治療法は見つかっていない。新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくと並ぶ四大公害病の一つ。の患者・被害者らと伊藤信太郎環境相との懇談の際に被害者側の発言が制止された問題で、環境省は5月7日、水俣病対策を担当する特殊疾病対策室長が8日に被害者側に謝罪する方針だと説明した。伊藤氏から謝罪の指示...

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