無料配布した肥料を受け取る市民ら=長岡市栖吉町のあぐらって長岡
無料配布した肥料を受け取る市民ら=長岡市栖吉町のあぐらって長岡

 生ごみを使ったバイオガス発電に取り組んでいる新潟県長岡市は、生ごみの残りかすを乾燥させて肥料にし、市民への配布を始めた。生ごみ由来の肥料を使って育てた農産物を地産地消することで「地域の中で資源の好循環が実現する」としている。

 長岡市は2013年に、生ごみの分別回収と、寿3に開設した「生ごみバイオガス発電センター」の運転を開始した。年間1万〜1万2000トンほどの生ごみを回収。発電センターで微生物分解してメタン発酵させ、発生したメタンガスで発電している。発電量は200万〜230万キロワットほどで、一部を施設で使い、残る大半を電力会社に売電している。

 メタン発酵で生じる生ごみの残りかすは、年間約...

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