
汚泥肥料のペレット。従来の粉状より畑にまきやすくなった
水処理施設の維持管理を手がける緑水工業(新潟県長岡市)は、下水汚泥から製造する肥料のペレット加工を始めた。従来のパウダー(粉)状に比べて畑に散布する際に舞いにくく、利便性を高めた。汚泥肥料のペレット化は県内で初めて。価格は1キロ50円で、一般的な化学肥料より割安という。汚泥肥料の普及につなげ、循環型社会の実現に寄与する。
肥料を製造するコンポストセンター(長岡市)の敷地内に「ペレット加工場」を建設し、3月上旬に稼働した。鉄筋コンクリート造で面積は445平方メートル。1時間に590キロのペレット肥料を作れる成形装置を2台導入した。総事業費は約2億4500万円で、農林水産省の交付金などを活用した...
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