野池で行われた錦鯉の放流作業=小千谷市
野池で行われた錦鯉の放流作業=小千谷市

 新潟県の小千谷市や長岡市山古志地域で、錦鯉を「野池」と呼ばれる屋外の養鯉池に移す作業が進んでいる。生産者は「元気に成長して」と願いを込め、鯉を丁寧に放っている。

 錦鯉は秋から春にかけてハウス内で育てられ、水温の上がる5月ごろからは、悠々と泳がせて丈夫にさせるため、広い野池で育成する。

 伊佐養鯉場(小千谷市横渡)では5月10日、約25アールの野池で放流作業をし「昭和三色」など体長60センチほどの錦鯉約20匹を放った。伊佐光徳社長(53)は「野池は水も土も良い場所にある。いい鯉に育ってもらいたい」と話した。

 全日本錦鯉振興会(小千谷市)によると、放流は6月上旬ごろまで行われ、錦鯉はハウスに移す「...

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