
西三川砂金山の価値を解説する佐渡市職員=5月25日、新潟市中央区
「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録を後押しする市民団体「佐渡を世界遺産にする新潟の会」(池田哲夫会長)の定時総会が5月25日、新潟市中央区で開かれた。新潟県佐渡市の担当者が構成資産の一つ「西三川砂金山」をテーマに講演。「鉱山に由来する資産を保存していくため、引き続き民間の協力をお願いしたい」と話した。
講師は佐渡市世界遺産推進課の宇佐美亮(りょう)課長補佐が務めた。西三川砂金山の歴史は古く、平安時代末期の成立とされる「今昔物語集」に採掘の記述があったと説明。明治初頭に閉山したが、砂金採取のため斜面を掘り崩した山や水路跡などが遺構として確認されていると述べた。
世界遺産としての西三川砂...
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