
カキの稚貝を沖合のいかだに取り付ける養殖業者=佐渡市の真野湾
新潟県佐渡市の真野湾で、カキの稚貝を養殖いかだに取り付ける作業が行われた。昨季は記録的不漁で、今季は原因の一つである食害の対策に力を入れる。業者は「無事に大きくなってほしい」と願いながら、次々と沖合に稚貝を沈めた。
真野湾の養殖カキは、11月下旬から翌年3月下旬ごろまでが漁獲シーズン。5月と10月ごろの年2回、稚貝を養殖いかだに取り付け、2年半ほど海中で育てて水揚げする。昨季は夏場の高水温に加えて、クロダイやメジナによる食害が深刻だった。市によると生産量は600キロと、例年の3割以下に落ち込んだ。
作業は5月25日に行われた。朝、沢根漁港に5人の養殖業者が集まる中、カキの稚貝を積んだトラック...
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