六角凧が糸を絡ませ合い、激しい空中戦を展開した三条凧合戦=6月1日、三条市上須頃
六角凧が糸を絡ませ合い、激しい空中戦を展開した三条凧合戦=6月1日、三条市上須頃

 新潟県無形民俗文化財の三条凧(いか)合戦が6月1日、三条市の三条防災ステーションで始まった。新たに2組を加えた総勢30組の大きな凧が、迫力満点の空中戦を繰り広げた。

 三条市内では凧を古い呼び名の「いか」と呼び、凧合戦は江戸時代、端午の節句に藩の陣屋と町民の間で始まったと伝わる。

 現代の合戦は地域や職場などでグループを組み、長さ約2・2メートル以上の六角凧を用いる。30組はあらかじめ紅白に分かれ、相手方の凧と糸を絡めて勝負。引き合って相手の凧を落下させると1点、糸を切断すると3点といった形で得点を競う。

 1日の合戦は天候に恵まれ、ほどよい風が吹くと上空で勝負が始まり、地上では法被姿の男性らが「...

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