
新潟県は6月3日までに、野菜や花きなどの園芸作物の生産拡大を目指す戦略の2023年実績を公表した。栽培面積は4513ヘクタールで前年比0・1ヘクタール増とほぼ横ばいだった。2023年夏の高温や渇水で収穫につながらなかった作物があり、面積に反映できなかったことなどが影響した。県は24年までの6年間で園芸面積の拡大や販売額1億円の産地数の倍増などを目標に掲げてきたが達成は困難な状況。最終年の24年は園芸参入のハードルを下げる取り組みを継続するほか、高収益産地の創出にも力を入れる。
新潟県はコメ依存の農業構造から脱却し、園芸振興で農業従事者の所得向上と成長産業化を進めようと19年に園芸振興基本戦略...
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