
地滑りで段差ができ、根がむき出しになった柿の木。脚立に上れば届いていた枝も、段差の影響で手が届かなくなった=佐渡市羽茂上山田
7〜8月にかけ、佐渡市は高温少雨や大雨に見舞われ、特産のおけさ柿やネクタリンなど果樹の収穫に大きな影響が出ている。生育不良や、地滑りなどによる農地被害が相次ぎ、農家からは「高温が続き、例年の収穫期に作業できなかった」「農地や関連施設の修復には時間も費用もかかる。離農が進むのではないか」と不安の声も上がっている。
ネクタリンは県内でまとまって栽培しているのは佐渡だけ。JA佐渡によると、主要産地の新穂地区では、5軒の農家が「もも・ネクタリン倶楽部(くらぶ)」をつくり、例年1トン前後を出荷している。7〜8月が収穫期だが、佐渡市(両津)の7月の降水量は0・0ミリ。JA佐渡によると、渇水や高温などの影...
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