
本番に向け、声を合わせて練習に励む羽茂小児童=佐渡市羽茂本郷
半世紀ほど前から新潟県佐渡市羽茂(はもち)地区に伝わり、長年途絶えていた「おけさ柿音頭」が、羽茂小学校で復活した。伝統を守ろうと学校が地域と共同で始めた取り組みだ。6月15日の羽茂まつりで披露するのを前に、児童らが体育館に集まり、声を合わせて振り付けの練習に汗を流している。
おけさ柿音頭は、50年ほど前から羽茂地区に伝わっている。作詞は羽茂地区で民謡などを教えていた故山口澄江さんで、一説では名産の柿をPRするために作られたという。柿の形をイメージして頭上で腕を丸く掲げる振り付けや、「甘さとどけやエーあの人に」とおいしさを表現する歌詞が特徴的だ。盆踊り大会などで踊られていた。
音頭が途絶えた時...
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