
地震発生翌日の山北総合体育館近くの様子。のり面が地震で崩れていた=2019年6月19日、村上市府屋(新潟日報社ヘリから)
最大震度6強を観測した新潟・山形地震から6月18日で5年となった。被害が集中した新潟県村上市山北(さんぽく)地区では復旧が進み、地震の痕跡はほぼ見られない。人口減や住民の高齢化が進む中、次の災害に備えるためにいかに教訓をつなぐのかが問われている。
新潟・山形地震は山形県沖を震源とし、2019年6月18日午後10時22分に発生。新潟県内の被害は重軽傷者7人、建物被害は大規模半壊3棟、半壊21棟、一部損壊639棟だった。
山北地区中心部の府屋(ふや)集落では5年の間に、地震で傷んだ空き家が数多く取り壊されたという。
山北地区は総面積の9割以上が山地で、30キロ近い長い海岸線も擁する。地形的に、地...
残り208文字(全文:508文字)