
製紙大手、北越コーポレーション(新潟県長岡市)の岸本晢夫社長の解任などを求める株主提案の可否が注目を集めている。「物言う株主」(アクティビスト)と呼ばれる投資ファンドの提案に別の大株主が同調し、2社合わせて約4割の議決権を握る。北越コーポは株主提案可決を阻止する構えだ。機関投資家を含めた他の株主の動向が鍵を握るとみられ、6月27日の株主総会に向けて攻防が激化している。
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社長解任の株主提案をするのは、アクティビストとされる香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」で、北越株を約20%(議決権ベース)保有する。2023年の株主総会では、岸本社長再任案への反対票を株主に呼びかけるキャンペーンを展...
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