香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」は5月20日、北越コーポレーション(新潟県長岡市)が公表した大王製紙(東京)株の削減方針を批判する声明を発表した。オアシス側は北越コーポの株価が下落していると指摘した上で「今は大王株の売却を行うには適正なタイミングではない」と主張した。

 北越コーポは5月15日に大王製紙との戦略的業務提携の契約を締結したと発表し、今後は保有株式を必要な範囲で削減する方針を示した。オアシスのセス・フィッシャー最高投資責任者は20日、都内で会見し「提携を深めながら出資を下げていく事例は今まで見たことがない。株式を売却してどうやってシナジー(相乗効果)を成功させられるのか...

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