
北越コーポレーション(新潟県長岡市)の株式を保有する大王海運(愛媛県)は6月10日、北越コーポの岸本晢夫社長の解任などを求める香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」の株主提案に賛成すると表明した。両社合わせた議決権比率は約4割に上り、6月27日の北越コーポの株主総会で採決される。
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オアシスは、北越コーポの岸本社長と社外取締役4人の解任や新たな社外取締役5人の選任などを提案。大王海運もオアシスとは別に、社外取締役5人の増員などを提案している。
株主総会の議決権ベースでは、大王海運グループが約21%、オアシスが約20%の北越株を保有する。
大王海運は、同社に対する北越の買収防衛策の導入や、...
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