
荒浜の砂を混ぜた肥料を田んぼにまく重野貴明さん=柏崎市北条
新潟県柏崎市北条で農業を営む「重野農産」が、市内の荒浜海岸の砂を散布した田んぼで、コシヒカリ作りに取り組んでいる。「荒塩米(あらじおまい)」と名付け、海と山の自然が豊かな柏崎ならではの米として、認知度を上げたい考えだ。
荒塩米は、重野農産代表の重野貴明さん(47)が市内農業者1人と共に生み出し、3年前から栽培に取り組んでいる。粒の厚みが1・95ミリ以上で、一般的なコシヒカリ1・90ミリより粒が大きく、食べ応えがあるのが特徴だ。
荒浜町内の「海岸道路」と呼ばれる市道では、地元住民らが冬期間で堆積した砂の除去を行っており、住民は除去した砂の再利用方法に悩んでいたという。その砂や荒浜漁港に堆積した...
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