
絵本作りに向けて、県北豪雨で被災した住民に話を聞きながら集落を歩く新潟デザイン専門学校生ら=村上市小岩内
2022年8月の新潟県北豪雨の際に、甚大な被害を受けながら死者を出さなかった村上市小岩内(こいわうち)集落を描く絵本製作が進められている。村上市と協定を結んだ新潟デザイン専門学校(新潟市中央区)の生徒が集落を訪問。住民の案内で被災地を歩き、当時の避難ルートや雨の状況、心情などを聞き取り、イメージを膨らませた。
小岩内では、集落を流れる小岩内大沢川から土石流が流れ込み、住宅6棟が全壊するなどの大きな被害が出た。役員らが公会堂に身を寄せた人に高台への再避難を呼びかけるなどし、犠牲者はいなかった。村上市は教訓を後世に伝える絵本の製作を決め、新潟デザイン専門学校と2024年1月に協定を結んだ。
集落...
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