女子800メートル予選 スタートする広田有紀(左から2人目)と山田はな(左)=デンカビッグスワンスタジアム
女子800メートル予選 スタートする広田有紀(左から2人目)と山田はな(左)=デンカビッグスワンスタジアム
女子800メートル予選で同組で走った広田有紀(左)と山田はな(右)=デンカビッグスワンスタジアム

 [陸上日本選手権・6月29日]高め合う同志が、ビッグスワンで悲願をかなえた。女子800メートル予選。故障に苦しみながらも、研修医と両立して競技に挑む広田有紀(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が復帰戦で決勝切符をつかんだ。山田はな(わらべや日洋)は予選敗退したが、8年追い求めてきた自己ベストを地元で塗り替えた。

 3年前に日本選手権で準優勝した広田と、優勝経験のある山田は大学時代に認め合い、競ってきた同志だ。

 広田は4月、左足疲労骨折から1年ぶりに復帰。その後、再び故障し、10日前にトラックに戻ったばかり。苦しい時、いつも支えにしているのは新潟大学医歯学総合病院の研修医と両立する上でのポリシー...

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