
JR米坂線=2022年7月28日、関川村下関
2022年8月の新潟県北豪雨で被災し、坂町(新潟県村上市)-今泉(山形県長井市)で運休が続くJR米坂線。JR東日本が「直営での復旧は困難」との認識を示すなど、被災前の姿を取り戻すハードルは高い。両県では沿線住民や民間団体などが復旧の実現を目指し署名を募るが、新潟県の筆数は山形の約3分の1と温度差が顕著だ。新潟県でも運行再開を求める声を広く掘り起こしJR東を動かしたいと、住民団体が模索する。(村上支局長・土田潤)
2024年6月19日夕、関川村下関の停留所に米坂線の不通区間を走る代行バスが止まった。坂町から下関へのバスは1日7便。被災前の米坂線と同様、利用者はほとんどが関川村に住む高校生だ。
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