
老朽化で使えない公立小学校のプール。ひび割れやプールサイドのゆがみなど傷みが目立つ=新潟市
公立小中学校のプールの老朽化が全国的な課題となっている。新潟県内では2024年夏、自校にプールがある学校のうち、小学校が全体の1割強に当たる55校、中学校が4割強に当たる56校でプールが使えない状態だ。建て替えは自治体の費用負担が重い上、業務削減といった教員の働き方改革などを背景に、公営や民間の校外プールを活用する動きが加速している。
新潟日報社は、県内全30市町村の教育委員会に聞き取りなどで調査を実施。16市町に、老朽化でプールが使えない学校があった。プール槽のひび割れや漏水、ろ過機の故障などが目立った。
県内最多161の公立小中学校がある新潟市は、6小学校、16中学校の計22校で自校のプ...
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