県議会厚生環境委員会で口頭陳情を行う新潟水俣病共闘会議の高野秀男幹事長=7月3日、新潟市中央区
県議会厚生環境委員会で口頭陳情を行う新潟水俣病共闘会議の高野秀男幹事長=7月3日、新潟市中央区

 新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の被害者団体や支援者らでつくる新潟水俣病共闘会議の高野秀男幹事長(73)は7月3日、新潟県議会6月定例会の厚生環境委員会で口頭陳情を行った。全被害者の救済と問題解決に向け、共闘会議は県議会による国への意見書提出を求めて請願を提出しており、「政府に対する県議会の要請は、一日も早い解決を願う被害者、関係者にとって大きな力になる」と改めて訴えた。

 新潟水俣病は2025年、公式確認から60年の...

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