スノーピークの本社
スノーピークの本社

 順調に成長し、新潟県内の成長企業のシンボル的存在として注目されてきたスノーピーク1958年に金物問屋として創業した大手アウトドア用品メーカー。96年に創業家の山井太氏が社長に就任し、現社名に変更した。2020年に太氏の長女梨沙氏が社長に昇格したが、22年に辞任。太氏が会長と兼務し、同社の株式14・21%を保有している。国内直営店は23年12月末時点で35店舗、国内でキャンプ場など宿泊できる施設12カ所(フランチャイズ1カ所含む)を運営。米国や中国、韓国、台湾、英国に子会社を持つ。連結従業員数は22年12月末時点で697人。(新潟県三条市)が7月9日、東証プライム市場から上場廃止となった。経営戦略の転換を迫られ、非上場の道を選択した。県内上場企業は一つ減って38社(県上場企業の会調べ)になる。2023年、期待されていたスマートフォンアプリのフラー(新潟市中央区)の新規上場が中止となり、足踏み状態が続く。次に続く成長企業をどう育てていくのか、新潟県経済は大きな岐路に立っている。

 「地域の経済が...

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