
7月9日に東京証券取引所から上場廃止となる見通しとなったスノーピークの本社
スノーピーク1958年に金物問屋として創業した大手アウトドア用品メーカー。96年に創業家の山井太氏が社長に就任し、現社名に変更した。2020年に太氏の長女梨沙氏が社長に昇格したが、22年に辞任。太氏が会長と兼務し、同社の株式14・21%を保有している。国内直営店は23年12月末時点で35店舗、国内でキャンプ場など宿泊できる施設12カ所(フランチャイズ1カ所含む)を運営。米国や中国、韓国、台湾、英国に子会社を持つ。(新潟県三条市)は5月15日、経営陣による自社買収(MBO)企業の経営陣による自社買収を意味する「Management Buyout(マネジメント・バイアウト)」の略語。経営陣が自社の株式を買い取り非上場企業にすることで、敵対的な買収を防げるほか、株価に左右されず自由度の高い経営ができる。一方で、株主からの監視機能がなくなり、経営が不透明になる懸念もある。に向け、株式併合などを諮る臨時株主総会を6月19日に招集すると発表した。臨時株主総会での承認を経て整理銘柄に指定され、7月9日に東京証券取引所から上場廃止となる見通し。
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- スノーピーク(新潟三条市)の株式公開買い付け(TOB)が成立 米ベインキャピタルと組み自社買収(MBO)へ
MBOに向け4月13日に、米投資ファンドのベインキャピタルが実施した株式公開買い付け(TOB)不特定多数の株主から株式を大量に買い集める企業買収の手法。「TOB」は株式公開買い付けを意味する英語表記「Take Over Bid(テーク・オーバー・ビッド)」の頭文字をとった略語。取得株数や価格、期間を公表し、既存の株主に売却を呼び掛ける。買収先の経営陣の同意を得た上で買い付ける場合は友好的TOBと呼ばれる。買収先が反対している場合は敵対的TOBとなる。が成立したと発表していた。非上場化で海外展開の強化や...
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